ある老人が小さな孫を連れて寺へやってきた。
父母が死んで養う者がいなくなったため、寺の小僧にしようと思ったのだ。
ふたりが寺に着くと、老僧が食事を出してもてなしてくれた。
食事中、孫がブ~と大きなオナラをした。
老僧が「フ、フ、フ」と笑った。
その様子を見ていた老人が突然泣き出した。
不審に思った老僧が尋ねた。
「どうして泣きなさるのかね?」
老人が大声で泣きながら答えた。
「この子は寺に入ったらオナラも好きにできなくなりますでな。それを思ったら不憫で不憫で」
老僧には返す言葉がなかった。
孫のお尻が老僧のものになるのは間違いない。