小役人の気転

役人が広場に村人を集めて説教していた。
そのとき、後ろのほうで「ブ~~~」という音がした。
役人が部下に命じた。
「いま不審な音がしたぞ。すぐ召し捕ってまいれ!」
屁を捕らえることなどできない。
屁をしたのは村長で、この長老を捕まえるのも忍びない。
そこで、側に落ちていた牛の糞を手に持って言った。
「犯人は逃げましたが、なんとか子分を捕まえましてございます」

小役人はこのくらい気転が利かないと上役に使い続けてもらえないのだ。

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