インドの飲み物といったら『チャイ』が有名ですね。特に北方インドのお茶は『マサラチャイ』と呼ばれ、さまざまな香辛料が入っているのが特徴です。道の至る所にチャイの屋台があって、気軽に飲むことができます。20代の頃にインドを何度か旅したことがあり、そのときにインド式のミルクティーであるマサラチャイにはまってしまい、日本でも自分で作って愛飲しています。
『マサラ』はさまざまな香辛料を混ぜて作ったパウダー(粉)のことを差し、料理や飲料のスパイスとして使われています。日本では『ガラムマサラ』が有名で、その辺のスーパーでも買うことができますね。カレー粉として普及しているエスビー食品の“特製エスビーカレー”(通称『赤缶』)もマサラの一種です。ただ、一口にマサラチャイと言っても、地方によって作り方は実にさまざまで、インド人に聞いたところによると、貧乏過ぎて香辛料と砂糖が買えず、茶葉とミルクを煮出しただけのマサラチャイ(これだとただのミルクティー)を飲んでいる人たちがいるそうです。
あれこれ調べてみたのですが、現在、日本でマサラティーと呼ばれているインド式ミルクティーの作り方(2杯分)は以下のようになるようです。
①カルダモン、クローブ、黒胡椒(全て2、3粒)をすり鉢(インドには手のひらサイズの石臼がある。日本でもネットショップで購入可能)ですり潰して粉状にする。
②鍋に200mlの水を入れ、潰した香辛料、折ったシナモン(スリランカ産が推奨されている)、スライスした生姜(少々)、大さじ1杯程度の茶葉(専門店では“アッサムCTC”を使う)と砂糖を加える。
③3分程煮出してから200mlの牛乳を加え、弱火で2、3分加熱して、茶こしを用いてカップに注げば完成!
*エスビー食品の作り方は、コチラです。基本に忠実に作るとけっこう手間がかかりますが、市販のガラムマサラ(小瓶で売られている)を使えば簡単に作れると思います。
最後にボクのレシピ(出来上がりが約400cc)を紹介します。まず、小鍋に250mlの水と大さじ2杯の茶葉を入れ、香辛料(すり潰すのが面倒くさいので全てパウダー)を加えます。香辛料は、カルダモン、クローブ、ブラックペッパー、ジンジャー、コリアンダー、クミンで、投入量は適当です。中火で3分程煮たら豆乳を200ml加え、沸騰寸前で火を止めます。茶こしを使ってカップに注いで、大さじ1杯のハチミツを加え、シナモンとナツメグを振りかけたら完成です。牛乳の替わりに豆乳を使っているのは、夜に牛乳を飲むとおなかの調子が悪くなるからですマサラチャイはもっぱら、食後のまったりタイムに飲んでいます。休日には午後に飲むこともあります。最近、マサラチャイを提供するショップが増えています。とりあえず1杯だけ、試してみてください。
《マサラチャイのレシピ動画》
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