【第6代】大祖大王(宮)[6-3]

 53年(103年)春正月、夫餘国の使者が来て虎を献上した。1丈2尺もある大虎で、明るく輝かんばかりの毛並みだったが、尻尾がなかった。
 王は将軍を派遣して遼東郡の6県を略奪した。後漢の遼東太守の耿虁が出兵して抵抗したため、王の軍は大敗を喫した。
 秋9月、耿虁が貊人(濊貊)を撃破した。

 55年(107年)秋9月、王は質山の南側で田猟し、紫色のノロを捕まえた。
 冬10月、東海谷の長が朱色の豹を献上した。その豹は尾が九尺もあった。

 56年(108年)春、大干魃に見舞われた。
 夏になると草木が枯れて大地が赤くなって民が飢えた。王は詔を発して使者を出し、食料などを支給した。

 57年(109年)春正月、王は後漢に遣使して安帝の元服を祝った。

 59年(111年)春3月、王は後漢に遣使して特産物を献上し、玄莵郡に帰属することを希望した。

 62年(114年)秋8月、王は南海(清川江一帯)へ行幸した。
 冬10月、王が南海から帰った。

 64年(116年)冬12月、雪が5尺積もった。

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