いとしい犬

ある男がメス犬を飼うことになった。
しかし、近所のオス犬たちが毎日のようにやってきて鳴くので、うるさくてしかたがない。
ある日、オス犬たちの鳴き声に我慢できなくなった男は、メス犬を鍋にして食べてしまった。
しばらくすると、いつものようにオス犬たちが集まってきた。
男が犬たちに向かって言った。
「おめえたちが騒ぐから、いとしの彼女はオレの腹の中だよ。ば~か、ば~か」
犬たちはクンクン鼻をならした。
そして、男に襲いかかった。

犬の嗅覚は人の何万倍も鋭いのに、ホントに阿呆な男である。

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