すばらしき世界

監督:西川美和
脚本:西川美和
原案:佐木隆三の小説『身分帳』
製作:西川朝子、伊藤太一、北原栄治
製作総指揮:濱田健二、小竹里美
音楽:林正樹
撮影:笠松則通
編集:宮島竜治
制作会社:AOI Pro.
製作会社:すばらしき世界製作委員会
配給:ワーナー・ブラザース映画
公開日:2021年2月11日
上映時間:126分
興行収入:5.8億円
出演:役所広司、仲野太賀、六角精児、北村有起哉、白竜、キムラ緑子、長澤まさみ、安田成美、梶芽衣子、橋爪功

※西川美和監督×六角精児の特別対談はコチラ

《ストーリー》
ヤクザとして犯した殺人によって服役していた三上正夫(役所広司)は、13年の刑期を終えて出所した。
東京の弁護士・庄司勉(橋爪功)が身元引受人になってくれたおかげで、生活保護を受けながらアパートで一人暮らしを始める。近隣住民とのトラブルなどもあったが、階下に住むコピーライターの津乃田龍太郎(仲野太賀)や、スーパーの主人・松本良介(六角精児)などと親しくなり、徐々にではあるが社会生活に馴染んでゆくが、なかなか就職することができない。
そんなある日、生き別れた母を探す三上に、若手テレビディレクターの津乃田とやり手のプロデューサーの吉澤が近づいてくる。彼らは、社会に適応しようとあがきながら、生き別れた母親を捜す三上の姿を感動ドキュメンタリーに仕立て上げようとしていたが……。

《著名人のコメント》
私たちが生きるこの世界は、適応すべき価値がある場所なのか?と突きつけられた。とにかく実に深く、遥か先まで進んだ映画だ。by ポン・ジュノ(映画監督)
※ポン・ジュノ監督からのロングレターはコチラ
役所広司という稀有な役者を迎えて、滑稽なまでに不器用なひとりの男の半生を、励まし、凝視みつめ、笑い飛ばしながら、物語の先の先まで辿る。西川美和、新章突入!
by 是枝裕和(映画監督)

“生活する”という事と“生きる”という事は似ているようで全く別なんだと、この映画を観て気付かされました。主演の役所さん本当にすばらしかった。太賀も他のキャストもみんなすばらしかった。そんな映画を監督した西川さんがやっぱり一番すばらしい。
by 山下敦弘(映画監督)

ただしいもまちがいもない、このようにしか生きられないひとりの人の姿が在る。その静かな重みに圧倒される。
by 角田光代(作家)

なぜ、作家や監督は他者の人生を描くのか。普遍的なその問いに対する答えのすべてが、この映画の中にある。観て、本当によかった。
by 辻村深月(作家)

幸福と鉛とを交互に飲み込む西川さんの作品には、他にはない滋味深さがある。現実を転写したスクリーン上にみるみる零れる切なさと愛おしさ、、、観るべき、知るべき、この“すばらしき世界“

by 本木雅弘(俳優)

もし人生をやり直すなら、総理大臣になるか、この男になるか?一瞬の悩みもなく、この三上という男になりたいと思った。というより、日本の偉い人たちは、何をして偉いとされてるんだろうか?真実とは何だろうか…もう一度観て、考えたい。

by オダギリジョー(俳優)

目を離せる時間が、まったくなかった。これだけ丁寧につくられた理由は、すべての登場人物への「敬意」だったのではないか。そう考えると「すばらしき世界」というタイトルが、単純なアイロニーじゃないとわかる。

by 糸井重里(「ほぼ日」代表)

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