アレの規則厳守

門番といえば、主人の慰み者というのが昔の常識だった。
あるとき、都の大臣が査察官として県城へやってきた。
その日の夜、下半身がムズムズしてきた大臣が館の門番を呼んだ。
「氏名と役職を述べて入室いたせ!」
「はっ。その前に確認させていただきたいのですが、潤滑用の唾は、大臣のものをお使いになりますか、それとも私のものをご利用になられますか?」
「ここの規則ではどうなっておるんじゃ?」
「両方とも使用するのが慣例になっております」
「それなら、従来どおりの方法で処理いたせ」
「了解いたしました。では同伴させていただきます」

アレが硬いのはよいが、会話まで硬いのは無粋でよろしくない。

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