三国史記高句麗本紀[0]

 『三国史記』は現存する韓国最古の歴史書で、高麗官僚の金富軾が王命を受けて編纂し1145年に完成しました。
 本書は全50巻で、本紀(巻1~巻28)、列伝(巻41~巻50)、雑志(巻32~巻40)、年表(巻29~巻31)で構成されています。本紀は、新羅本紀(巻1~巻12)、高句麗本紀(巻13~巻22)、百済本記(巻23~巻28)から成り、三国の建国から滅亡までが年代順に詳述されています。

 原書は漢文を用いて簡略に記されているため、理解しづらいところが多々あります。そのため、直訳を基本としつつも、必要な言葉を補って文章を構成しています。
 また、天変地異の記述や金富軾の意見など、本筋と関係の薄いものは省略しています。

■王名リスト
・始祖 東明聖王(朱蒙) 在位:B.C.37~B.C.19年
・第2代 瑠璃明王(類利) 在位:B.C.19~A.D.18年
・第3代 大武神王(無恤) 在位:18~44年
・第4代 閔中王(解色朱) 在位:44~48年
・第5代 慕本王(解憂) 在位:48~53年
・第6代 大祖大王(宮) 在位:53~146年
・第7代 次大王(遂成) 在位:146~165年
・第8代 新大王(伯固) 在位:165~179年
・第9代 故国川王(男武) 在位:179~197年
・第10代 山上王(延優) 在位:197~227年
・第11代 東川王(優位居) 在位:227~248年
・第12代 中川王(然弗) 在位:248~270年
・第13代 西川王(薬慮) 在位:270~292年
・第14代 烽上王(相夫) 在位:292~300
・第15代 美川王(乙弗) 在位:300~331年
・第16代 故国原王(斯由) 在位:331~371年
・第17代 小獣林王(丘夫) 在位:371~384年
・第18代 故国壌王(伊連) 在位:384~392年
・第19代 広開土王(談徳) 在位:392~413年
・第20代 長寿王(巨連) 在位:413~491年

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