殺生と功徳

僧正が歩いていると、道端に犬が倒れていた。
僧正が嬉しそうにつぶやいた。
「今夜は美味しい犬鍋が食べられるな」
つきそいの小僧に担がせようとしたとき、犬は目覚めて走り去った。
僧正が小僧に言った。
「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。功徳を積むとはこういうことなのだぞ」

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