陰と陽がまみえる

自分の学を自慢ばかりしている男がいた。
ある日、男が妻の布団に入って言った。
「いまから名句で会話しようじゃないか」
妻は目をつむったまま答えた。
「はい、わかりました」
いよいよ挿入しようという段になって、夫が妻にささやいた。
「丹凰(赤い縫い目=女陰)が陽(八卦の陽=男茎)にまみえる」
妻が陽を丹凰に導きながらつぶやいた。
「卵袋(陰嚢)が縫(陰裂)にまみえる」
夫が言った。
「おぉ、すばらしい答えだ。女にしておくのは、まことにもったいない」
妻が言った。
「陰が陽に勝って良いことは何もありません。陽は強く長く輝くべきです」
以後、男は一言も発しなかった。

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