【第20代】長寿王(巨連)[20-1]

 長寿王(在位:413~491年)は、諱を巨連(もしくは璉)という。広開土王の長男である。体貌は魁傑で、士気は豪邁だった。広開土王の18年(409年)に太子となり、22年(413年)に王が薨去したため即位した。

 元年(413年)、王は長史の高翼を東晋に派遣して上奏文を奉り、紅白斑の馬を献上した。東晋の安帝は王を『高句麗王楽浪郡公』に封じた。

 2年(414年)秋8月、異鳥が王庭に集まった。
 冬10月、王は虵川原で田猟し、白いノロを捕獲した。
 12月、王都で雪が5尺積った。

 7年(419年)夏5月、東部で大洪水が発生した。王は使者を派遣して民の安否を尋ねさせた。

 12年(424年)春2月、新羅が、使者を派遣し修好を求めてきた。王は、使者を丁重に慰労した。
 秋9月、大豊作だったので、王は宮殿で群臣を集めて宴会を開いた。

 13年(425年)、北魏(五胡十六国のひとつ。王族は鮮卑族拓跋部。首都は山西省大同市)に朝貢した。

 15年(427年)、平壌に遷都した。

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