三国史記高句麗本紀【第2代】瑠璃明王(類利)[2-1] 瑠璃明王(在位:B.C.19~A.D.18年)が即位した。諱は類利もしくは孺留。朱蒙の長子で、母は礼氏。朱蒙が夫餘にいたときに結婚して懐妊したが、産まれたのは朱蒙が夫餘を出立した後だった。名を類利とした。 幼い頃、道で雀を撃って遊んでいたと... 2025.04.23三国史記高句麗本紀
三国史記高句麗本紀【始祖】東明聖王(朱蒙)[1-5] 2年(B.C.36年)夏6月、松譲は朱蒙に降参した。朱蒙は松譲の旧領を多勿都と命名し、松譲を領主に任命した。旧土を復興させることを高句麗語で多忽というので、この名前にした。 4年(B.C.34年)秋7月、城郭を造って宮殿を設けた。 冬10月... 2025.04.23三国史記高句麗本紀
三国史記高句麗本紀【始祖】東明聖王(朱蒙)[1-4] 朱蒙たちは卒本川(中国遼寧省丹東市)に着いた。土地が肥えていて地形が険しく守りやすかったので、ここに都を置くことに決めた。 しかし、宮城を造営する時間がなかったので、沸流川(渾江)の畔に庵を編んだ。国号を高句麗とし、姓を高氏とした。 ある本... 2025.04.23三国史記高句麗本紀
三国史記高句麗本紀【始祖】東明聖王(朱蒙)[1-3] 王子や家臣が朱蒙の暗殺を謀った。 柳花がこの陰謀を事前に察知し、息子の朱蒙に知らせた。「夫餘人がそなたを亡き者にしようとしています。そなたほどの才覚があれば、どこへ行っても暮らしてゆけるはずです。夫餘に留まって辱めを受けるより、遠いところへ... 2025.04.23三国史記高句麗本紀
三国史記高句麗本紀【始祖】東明聖王(朱蒙)[1-2] 金蛙はこの話を聞いて不思議に思い、娘をその家の中に閉じ込めてみた。すると日光が娘を照らした。娘が移動すると、光は娘を追いかけて照らした。そうこうするうちに娘は身ごもり、五升にもなる大きな卵を産んだ。 金蛙は卵を捨てたが、犬も豚も卵を食べなか... 2025.04.23三国史記高句麗本紀
三国史記高句麗本紀【始祖】東明聖王(朱蒙)[1-1] 高句麗の始祖である東明聖王(在位:B.C.37~B.C.19年)は、姓を高、名を朱蒙(もしくは鄒牟、もしくは衆解)といった。 夫餘(現在の中国吉林省にあった国。紀元前1世紀頃~494年)王の解夫婁は、老年になっても跡継ぎができず、あるとき外... 2025.04.23三国史記高句麗本紀
三国史記高句麗本紀三国史記高句麗本紀[0] 『三国史記』は現存する韓国最古の歴史書で、高麗官僚の金富軾が王命を受けて編纂し1145年に完成しました。 本書は全50巻で、本紀(巻1~巻28)、列伝(巻41~巻50)、雑志(巻32~巻40)、年表(巻29~巻31)で構成されています。本紀... 2025.04.23三国史記高句麗本紀