↑は『夜に駆ける YOASOBI小説集』(双葉文庫)のカバー画です。音楽ユニット『YOASOBI』が、ソニーミュージックが運営する小説&イラスト投稿サイト『monogatary.com』に投稿された小説を楽曲化するプロジェクトから生まれたことは有名ですが、初期楽曲の原作小説が収録されているのが本作です。YOASOBIの『夜に駆ける』『あの夢をなぞって』『たぶん』『アンコール』の4つの楽曲の原作小説を収録した短編小説集であす。原作小説の他に、YOASOBIのAyaseとikuraの特別インタビューも収録されています。
【もくじ】
- 第一章 夜に駆ける:星野舞夜 「タナトスの誘惑/夜に溶ける」
- 第二章 あの夢をなぞって:いしき蒼太 「夢の雫と星の花」
- 第三章 たぶん:しなの 「たぶん」
- 第四章 アンコール:水上下波 「世界の終わりと、さよならのうた」
- 特別収録 ハルジオン:橋爪駿輝 「それでも、ハッピーエンド」
- YOASOBI Ayase × ikura 特別インタビュー:小説が音楽になるまで
特別インタビューの中で二人が語っていますが、原作小説とYOASOBIの楽曲には、直接的な関係はありません。たとえば『夜に駆ける』ですが、小説に中に誰かが夜中に駆けているシーンはありませんし、歌詞に小説をなぞるような表現もありません。あくまで読んでインスパイアされた深い思いを楽曲に落とし込んだということなんです。このへんの事情が分かってMVを見直すと、また違った印象を受けます。